2003.10.26
本庄05:35=深田久弥記念公園登山口08:45/55-女岩10:10/20-深田久弥終焉地11:20-茅ヶ岳山頂(1704m)11:35/12:45-登山口14:30/50=桔梗温泉=本庄20:10
深田久弥終焉の地ということであれば一度は敬意を表さねばなるまいとでかけた。本庄北高校PTAOB・OGの4名と同行する。
『日本百名山』を読むと現在の我々の登山が恥ずかしくなる。自分が選んだ山に登山道がなければ自分でルートを探して登る。日が暮れればその場でうずくまって夜を明かす。それに比べるといまわれわれは登山地図というものを持ち、ルート上に所要時間が書き込まれているのを眺めながら歩くことだってできる。私はせめて五万分の一の地図で歩くことにしている。深田久弥の山への対し方から一歩でも遠ざかるまいと思う。二万五千分の一の地図を使わないのもその一つだ。ただ久弥の哲学的思考はとてもではない、ひたすら渇仰するばかりだ。
今日は仲間の車に同乗して登山口まで。登山口からほとんどまっすぐな感じの山道、傾斜も緩やかだ。1時間ちょっとで女岩へ。即物的な名前ではある。そこから道が険しくなり尾根に出る。途端に目の前に奥秩父の山々が展望される。金峰を右に見ながら頂上へ間近の所で深田久弥氏急逝の場所に。仲間はあまり興味を示さないが、私は思い入れを込めてひとり撮ってもらう。背景は金峰から大弛峠を経て国師への稜線である。頂上に着くまで他の誰にも会わず。頂上(1704m)にも誰もいない。紅葉も終わって晩秋の陽射しが降り注ぐ静かな頂上で思い切りのんびりした時間を過ごす。「ニセ八つ」の異名は北の金ヶ岳を含んだ姿だ。本物の八ヶ岳も近くに見える。
帰路は同じ道を下る。車で来ると同じ場所に戻らねばならない。のんびり下っても2時間かからなかった。
カテゴリー: 2003 茅ヶ岳